センター試験を受験されたみなさん、ひとまずは”お疲れさま”でした。

 
  自己採点をして、実力を十分発揮された方、実力以上の結果を勝ちとった方、目標に届かなかったかた、残念ながら失敗してしまった方と様々な結果が残ったことだと思います。
 
  センター試験の結果でどこまでの得点を取り、どこまでの滑り止め大学がうかっているかが、次の行動の基準になります。もちろん第一志望の学校があるでしょうが、現実を無視した選択はこの場では慎まなければなりません。
 
  まだ1ヶ月以上残っています。夏休み1回分位あります。あきらめるな。個別大学の出題傾向をつかんで、十分対策を練ってください。これから一ヶ月で、かなりのところまで、頑張れます。
 
  いよいよ関西地区から本格的な私立大学の入試が始まります。基本的には、私立専願のひとは、集中するだけです。過去問演習を十分に行って傾向を探った後は、弱点補強と頻出分野の強化に残された時間を使ってください。過去の問題は、最低3年分のものを確認しておいてください。
 
  国立志望の人は、国立の2次試験の準備と並行するしかありません。科目選択は、共通のものにあわせてあるはずですね。基本は目指した国立です。どうか、よく考えて受験校を決めて、そしてチャレンジしてください。国立中心で勉強して、私立の対策は、頻出分野と弱点補強に絞って、効果的に時間を使ってくださいね。
 
  いずれの場合でも、これからは個別大学の出題傾向をつかんで、十分対策を練ってください。これから一ヶ月で、勝負は決まります。実力のある人は油断しない、そして、チャレンジャーは、絶対にあきらめないでください。


 本番で、困ったことにならないように、前もってセンター試験の危機マニュアルについて書きます とりわけ自分の注意だけではどうしようもない緊急事態、つまり、交通と健康などに絞って書いておきます。
  本番の試験は、大失敗は許されません。余裕を持って想定されるリスクに備えておきましょう。例えば、事故や天候による交通トラブルに巻き込まれてしまっても、しっかりと証明書を受け取り、試験会場に行って、焦らずに遅れた理由を説明します。同様に今年度は、インフル対策は避けて通れません。正当な理由であれば、同じ条件で試験を受けることができます。

 1.電車が事故で止まってしまった

 この時期、毎年繰り返されるのが降雪による電車や公共交通機関の遅れです。時間的余裕を持ってください。それでも遅れた場合には、試験場に着いた時に、遅れた理由をはっきり言うことが大事です。電車の運行会社などが遅延証明書を出すケースもあります。学校単位で会場に移動する人が多いと思うので、事故の場合、会場側でも事実確認が容易にできるでしょう。ですから、最低、試験会場でも事故情報を問い合わせできるように、明確な理由や事実関係を説明してください。
  受験生の責任ではない場合は、不利にならないように、別室で時間を繰り下げて試験を受験できます。試験時間は減りません。寝坊したとか、道に迷ったなど、受験生個人の責任で遅れた時は、開始から20分までは入室を認められますが、遅れた20分は、試験時間から差し引かれます。リスニングは基本的に遅刻は認められないようです。

2.急に身体の具合が悪くなった時

  追試験の申請をすべきです。疾病や負傷、やむを得ない理由がある場合には、申請を受け付けてもらえます。インフルエンザなどの感染症にかかっている場合は、本試験を受けることはできません。必ず追試験を受けてください。追試験は本試験の2週間後の1月29日、30日頃です。
  また、試験当日は感染予防のため、できるだけマスクを着用し、使用済みのマスクは持ち帰ってください。毎年、試験会場でインフルエンザを移うつされて、試験後に発熱する人がいます。注意してください。それから薬品類も注意です。カゼ薬の成分中、アレルギー症状を緩和するための抗ヒスタミン成分が脳の働きを鈍くすることはよく知られた事実です。あと僕の知っている生徒さんは健康ドリンクを飲むとおしっこが出たくなって試験どころではなくなる、といっています。それぞれみなさんの身体に相談して服用してください。普段使った事のない薬剤の使用は要注意です。


 3.インフルエンザ感染の申請方法

  新型インフルエンザなどの感染が試験前に分かった場合は1月12~13日頃、本人または代理人が、申請書や診断書などの必要書類を、受験票に記載されている「問い合わせ大学」に持参して、申請してください。困ったときは、身近な高校の先生に相談することが大切です。
  当日の場合、1日目は午前7時半~午後5時35分、2日目は午前7時半~午後5時までに、受験票の「問い合わせ大学」に電話連絡し、指示に従って申請してください。今年は新型インフルエンザが流行しているため、電話が込み合って受験生が焦らないように、申請期間を2日間に延長しています。落ち着いた対応をとってください。
  当日の申請も、事前の場合と同様に申請書や診断書などの必要書類を添えてください。保護者が代理でしても構いません。電話をした時ではなく、必要書類を提出した時に許可されます。その日の試験を1科目でも受けてしまったら、追試験の申請はできませんから、注意してください。

 4.判断に困る事態が発生した場合

  事実確認が難しい例はわずかですが、「途中で忘れ物に気づいてとりに帰って、気づいたら1時間経っていた」などというのは困ります。事実かどうかわからないので、証明できるものを出してくださいと言わざるを得ません。事故証明書とか、診断書が出ればいいのですが、現実的には申請時間も限られていますし、追試許可は難しいと思います。
  本番は、自分の在校する高校単位で試験を受けると思います。学校でまとまって移動すれば、先生もついていますし、大きなトラブルは回避できます。自分をまもるためにも、試験と割りきって集団行動をとってください。もし、何か心配なことがあったら、ひとりで勝手に判断したり、悩まずに、身近な大人に相談してください。必ず力になってくれるはずです。

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 センター試験まで、30日を切って、時間が足りません

 それでは、どれくらい時間があったらいいのでしょう?答えられませんね。つまり、時間がないのではなく、有効に利用できていないのですね。ヒントは、「分析と統合」です。

1.自分の時間の優先順位を考える
  目的は?そしてそのための条件は?その中で、大事なことは何でしょう?そして、今、優先すべきことは、どれでしょう?

2.自分のやるべき事を分析する
  少し具体的に書きますと、目的は、センター試験の学習の確保。そのための条件は、過去問2時間、英語1時間、数学1時間、社会1時間、理科1時間、暗記1時間。

 大事なことは、過去問演習が遅れていること。だから、過去問演習を最初にもってくる。それから、暗記事項は、英語、社会、理科の学習時間に15分ずつ合わせることができる。すると、当初7時間の学習予定時間が6時間前後に統合できます。

3.バラバラにしたやるべき事を統合する
  最後に他の時間と学習時間の統合を考えます。帰ってからだらだら過ごしていた1時間を30分に短縮。入浴の時間を、毎日のリフレッシュ・タイムとする。だからマンガは、しばらくやめましょう。友達のメールに30分使っていたので、これを15分短縮。こうして一番大事な目的のための時間がどんどんできてきませんか?そして、同時に生活から無駄な時間が削られませんか?

 結果的に見方を変えれば、非常に充実した1日を過ごすことができるのです。時間管理は、実際に自分で忙しさの中で実践しなければ、上手になりません。やっぱり何かに追われないと、時間の無駄遣いをしてしまいます。だから、みなさんも時間がないって思えるのは、実は、一生懸命勉強できるチャンスなんだと前向きに考え、実践してください。


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 少しづつ寒さが募る今日この頃、みなさんは本命校に向けて日々の学習に精進していることと思います。
  ここで第一志望は変わらなくとも、併願先について、どうお考えですか?特に地方在住の受験生は、いくら地方受験機会が増えたとはいえ、まだまだ模擬試験ほどお気軽にはいろいろな大学を受験できません。移動もあるし、協力してもらえる親戚などがいなければ、宿泊施設の手配もしなければなりません。併願校受験には思った以上に、時間と手間がかかるものです。
  併願校を選ぶにあたって3つのポイントがあります。1.受験の目的、2.費用、3.試験日程です。
 1.受験の目的
 まず、受験目的を明らかにします。多くの人にとって併願校受験の目的は合格の可能性を増す、ことだと思います。本命校を第一に決めます。それから順次滑り止め校になります。センター試験から本試験まで、試験結果によって併願校も変わってきます。センター試験で、最低限の併願先の合格切符を手に入れることができれば、その後の戦いが有利に運べます。逆にセンター試験で失敗すると、併願先の難易度や数を考えなおさなければなりません。
  ここで注意して欲しいには、単に併願校の数ばかり増やしても合格可能性が上がるわけではないことです。なぜならば傾向にはっきりと差がある本試験では数よりも傾向に合わせた対策が必要だからです。
2.費用
  費用には、受験費、交通費、宿泊費などがかかります。地方から上京する場合、1校あたり、実際は、かなりの費用が掛かるはずです(笑)。ほとんどの方が、親にサポートしてもらっているはずですから、極力、ケチるのが親孝行です(もちろん合格が一番の孝行)。できるだけ受験地や受験日をまとめてくださいね。
  実際に併願校の出願から宿泊まで書き出してみてください。決してばかにならないお金がかかるのに気づくはずです。
3.試験日程
  受験の目的と関連しますが、最終的には、滑り止め校を確保した上で、万全の状態で、本命校を受験できるように併願先を決めてください。日程が進むにつれて、本命校が受かったら終了です。一般にはそう簡単にいきませんから、合格次第、どんどん受験併願校を減らしていくのが理想です。例えば、センター試験(滑り止め校合格)、その後私立本命校・国立本命校受験という具合です。

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 理科と社会科目のセンター試験対策について書きます。科目数が多いので、理科と社会のセンター学習への2~3のアドバイスに留めます。

 1.時間を有効に使う
 まず、時間を効率的に使うことです。普段の学習では、二次試験、とりわけ数学や英語の学習に時間を奪われるでしょう。そこで、理科と社会は、授業演習を最大限利用してください。ここが、時間のない現役生の最大の強みだと思います。

2.必要十分な学習量
 つぎに、知識の量と質を限定して必要十分な学習を目指すべきです。そのためには、センター対策の問題演習と知識整理の参考書を使うべきです。Z会のセンター対策の参考書は、効率的に知識が整理されています。知識に関しては、こうした参考書に限定して、それ以上の知識は、思い切って捨てることが大切です。そもそもセンター試験は、知識そのものが問われることは少ないからです。

3.目標得点に応じて、学習知識の整理と演習は最小限に絞る
  最後に、知識の整理は、演習と並行して行います。5年前、4年前、3年前の過去問を最低3年分の演習を終えたら、弱点分野の補強をします。それから最近2年分の演習を行い、冬休み中に知識の最終チェックと過去問2サークル目を終えます。最後の10日をめどに知識の最終暗記と不得意問題を3サークル目として試験直前まで、必死にがんばるのです。

 現役受験生は、センター試験に関する知識の量と経験では浪人生には勝てませんが、"新鮮さと勢い"では、圧倒的に有利です。むしろ、浪人生が有利なのは、二次試験の練習量だと考えてください。ぜひ、時間を上手に使って効率的な受験学習を継続してください。そうすれば、最初は、大きな差があっても、試験本番には、同等もしくは、逆転することが十分に可能なのです。

 

 現代文と古典に分けて、書きます。

1.傾向の変化 
 2011年度の現代文は、一見新しい出題形式も見られますが、内容的には、結局、本文で取り上げられている文章の論理や文脈のもつ意味を問うという点で、例年通りです。平均点は、110点前後です。評論は頻出テーマ問題。小説問題では、干潟にある古い家屋で一人駄菓子屋を営むおばあさんと市役所の職員のやりとりを描いたお語でした。みなさんにとって、情景が思い浮かべずらく、とりわけ後半の展開がつかみにくかったと思います。

 古文は、鎌倉時代の軍記物語の出題でした。前年度の和歌の出題はありませんでした。比較的、話の内容もつかみやすかったのではないでしょうか。和歌の出題は、今後復活することが十分に考えられますので、修辞法を中心に準備を怠らないでください。

 漢文は、「金華先生文集」からの出題でした。基礎重視という点では、例年通りでしたが、内容は、やや長文で抽象的に感じたかもしれません。文脈把握を大切にすれば、選択肢に紛らわしいものは少ないと思います。問6の本文構成を問う問題は、やや久しぶり(2008年以来)でした。落ち着いて内容を把握していけば、それほど難問の類ではありません。

2.学習方法と対策
 現代文は、読解法を固めること。その後は、演習を時間を計測しながら行います。現代文は、結局、論理や意味の言い換えだけなのですね。その意味で、定評ある参考書(「現代文読解力の開発講座」(駿台文庫)など)を繰り返し、過去問で実践力を磨いてください。ただし、ここでも方法論が不明確なままですと、いくら過去問演習を繰り返しても、点数の向上は望めません。ご自身の読解法をイメージできるようになるのが最初です。

 やはり古文・漢文ともに言語の1つですから、音読を大切にしてください。これで、語感が磨かれ、紛らわしい選択肢に対する"勘"が養われます。とりわけ、古文は、模擬試験や過去問で出題された、問題文の和訳を読んでおくと有効です。古文は、説話のパターンが50位に集約されるので、これをやっておくと、今回は、このパターンの説話である、という勘所が働くようになります。これだけで点数がアップします。

 全般的に国語という科目は、対策が曖昧になりがちです。上の対策を参考にして、知識と方法論を確立した後に、過去問演習を継続してください。実際の過去問をする事が一番有効だと思います。なぜならば、本物の過去問を超える、実践練習はないからです。また現代文の急激な得点増加はのぞめない場合、ある程度知識の増加と読解力養成が得点に結びつく古典分野に学習時間と労力を置いてください。

3.具体例
 90%以上を目指す人
 現代文は満点を目指します。その上で、古文と漢文の参考書を繰り返し、最終的な知識の確認につとめてください。本番へのシュミレーションを繰り返し、コンディショニングをあげることが本番での得点を左右します。


 80%以上を目指す人
 やはり、古典分野で点数を上積みすることを狙ってください。現代文は毎回自分の方法論に従って、満点を狙うこと。また間違った問題に時間をかけて考えてみることもこのレベルでは大切になってきます。


 70%以上を目指す人
 自分の苦手な分野はありませんか?おそらくこのレベルの人は、国語に不得意の分野があるのが通常です。不得意分野では、基本的な知識を反覆して、1点でも得点をあげる努力をしてください。それから本番では大失敗をしないこと。60%レベルまで点数を落としてしまうと、挽回するチャンスがかなり厳しいものになります。とにかく基本・基礎事項を大切にしてください。

 今回は、主要教科のうち、英語のセンター試験の出題傾向と学習法について、書いていこうと思います。2011年センター試験は、前年と比べ、全体として難易度は標準的で、大問形式にも大きな変化はなかったようです。ただし、長文問題は、250~600ワードで図表や英字新聞など、より実務的な内容が増加しました。依然として、試験時間に対して、英語の長文を効率よく処理していくことが求められています。

1.発音問題・文法・作文問題

 まず発音・アクセント問題は、直前の対策よりも日ごろの学習方法の中に、声を出して正確な発音をしていくという学習方法をとることが、結局は近道となります。
 文法・語法問題は昨年同様10問で、大方、解きやすい問題ですが、1~2題は、毎回やや難しい問題が含まれます。Bの対話文完成問題は満点を狙ってください。Cの語句整序問題も状況の説明が付き、選択肢が増えて、全問正解は難しいでしょう。2題を確実に取ることが望まれます。
 全体的に受験勉強でカバーできるものと、英語の語感が必要とされる問題があります。前者は、参考書による学習で、後者は、できるだけ生の英文を音読する習慣化だけでも、勘所が養成されます。

2.長文読解問題 ・リスニング問題

 長文は例年通り4題です。実は、この長文の出来次第で、トータルの得点が大きく変わります。満点のセクションが三つ以上で、180点以上。二つで170点前後。1つだと160以上は苦しいようです。
 長文だからといって、長い文章の理解が必要なわけではありません。あくまでも英語はパラグラフで理解するものです。長文はパラグラフが多いだけに過ぎないのです。ですから日頃の学習でもパラグラフの読解精度を増し、速読即解力を養成することを目指します。また最近、増加傾向が見られる実践的な英文(例えば、広告とか新聞記事など)は、実際にそうした英文に触れる機会を増やすしかありません。現在は、購入しなくともネットでNewYork Times などの生の英文に触れることができます。意識的にそうした機械を増やしてくださいね。

 リスニングは、ちまたの宣伝で言われるほど、聞いただけでわかるようにはなりません。やはり英語ノンネイティブである我々日本人には、訓練が必要です。内容を理解している英文を繰り返し聞いて、内容が理解できるようにしてください。
 つぎに実際の英語ニュース(内容の想像できるものが良い)番組やセサミストリート(英語版子供向け番組)などで、内容を類推しながら聞く訓練をするのです。
 最後に実際に問題にあたること。これは過去問だけだと、セット数が少ないので、英語検定試験とか、TOEFLとかの問題集を探してやることになります。iPodやiPhoneなどをお持ちの方は、iTunes経由で、自分の興味のある英語動画を観ることができます。

3.目標得点率別の具体例

 自分の目標とする得点によって力の入れる分野が異なってきます。文法・語彙・発音問題はできて当たり前です。その上で、下記の目標得点を取るためには、読解問題で、満点のセクションをどれくらい取れるかが、決め手になります。

 90%以上を目指す人
 読解問題4セクションすべてを満点とるつもりで望んでください。このレベルの人は、英語の実践力を研ぎ澄ますことが大切です。できるだけ生の英語(原書、新聞、テレビ、ネット)に触れて、言っていることをつかむ練習をしてみてください。また、国立大学を受験しない方は、国立型の問題演習(解釈・説明・要約問題)が読解精度をあげる有効な練習になります。

 80%以上を目指す人
 読解問題2セクション以上の満点を目指します。それから決して英文が完全に理解できなくても、点数がとれることを意識してください。それよりもパラグラフごとに書いてある内容を類推すること、これができるようになると満点の確度が増してきます。前半部の文法問題は勉強で得点をあげることが可能です、地道な部分を怠らないことも大切です。

 70%以上を目指す人
 読解問題1セクションは最低限満点をとらないと苦しいです。このレベルの人は、"急がば回れ"で基礎事項を繰り返してください。基礎知識が正確になるだけで、大幅に得点アップする人が多いのも、このレベルだからです。

 全般的に、英語は文理関係なく、重要科目です。また得点が取れるようになると、比較的に安定的に点数を確保することができる科目でもあります。十分に準備して悔いを残さないようにしてくださいね。

 数学IA(以下IA)は、全問必答の4題構成、数学IIB(以下IIB)は、必答問題2題、選択問題が2題です。平均点は、例年IIBの方が10点ほど低くなります。IIBは、出題範囲が広範で、やや難しいと感じる方が多いと思います。まずは、IAで計算力や試験形式に慣れるなどの十分な練習を優先させてください。数学が得意な人は、IAで高得点を目指してください。


1.試験形式の変化

 全般的に傾向の変化はありません。計算力と選択式への対応力が勝負を決めます。IIBは、範囲が広く、大変だと思います。数IAの難易度は、毎年、大問数、大問構成、配点ともに変化はなく、出題内容もほぼ同じです。
 
2.具体的な演習方法
  マークシート形式に慣れるために、過去問で演習を十分にすることにつきます。本番の形式には、慣れが必要です(誘導を読み取る、穴の数や形で答えを予測したり、図を書くなど)。これは、実力養成の他に是非とも準備が必要な事だからです。しかしながら、そもそもマークシート用の学習は存在しません。通常の実力養成として、国立や私立の本試験に向けた学習を粘り強く継続してください。 IIBは、より技術的で、知識の範囲が広く大変です。裏技的おすすめは、コンピューターと統計を選択することです。その他の分野に比べ、圧倒的に点数が取りやすい分野です。微分積分、指数・対数関数、ベクトル、数列などで、どうしても克服できない分野がある場合、こちらを選択することも考えてみてください。 
 
 不得意分野がはっきりしてきたら、その問題に絞った演習が有効です。そのとき、わざと条件を厳しめにします。具体的にはこうです。まず、確率が苦手であるとします。時間を12分に限定します(本番は15分)。あるいは一番頭が疲れた、一番最後にこの演習を持ってくるのです。そうした自分にとって不利な状況で短い演習を行います。するといかにフレームワーク(例えば場合分けや公式)を使うことが頭の省エネルギーに有効であるかが理解できるのです。そうした自分にとって酷な状況で目標点数を取る練習がこれから望まれます。
 
3.具体例:目標得点別の注意点
 
 1)90%以上を目指す人
 IAで満点を狙うのは前提条件です。IIBはとにかく計算ミスをさけること。このレベルを目指す人は、IIBがその成否を左右します。間違えた問題を復習し、不得意分野を絞り込んだら、その分野の参考書で掘り下げます。国立二次試験を受験する人は普段使用している参考書を繰り返します。
 
 2)80%以上を目指す人
 やはりIAで満点を狙います。IIBで、とりわけできない問題レベルや分野など穴を埋める努力が必要です。IIBでも、とにかく満点のセクションを最低2つは、作る必要があります。その後は、ひたすら不得意分野・問題のマスターと過去問演習を繰り返します。それからこのレベルの人にとって大切なのが、できなかった問題を復習することです。このレベルを目指す人は、かならず自分の苦手な問題パターンがあります。それをひとつひとつ丁寧につぶしていくのです。
 
 3)70%以上を目指す人  
 できるだけIAの分野で点数を稼ぐことは変わりません。ただしこのレベルの人にかけているのはむしろ基本的なところです。それは標準的な演習パターンを覚えていないのかもしれないし、記憶のあいまいな公式があるのかもしれません。そうした基本的な知識を問題演習を通じて、つぶしていってください。
 
 最後に、これからの2ヶ月間はだれにとってもきつい時期です。逆にいえば、このきつい時期で勝負が決まります。できる人でも、この2ヶ月で十分に実力が落ちてしまいます。100点を取る実力のある人が本番で75点しか取れなかった例は、毎年繰り返されます。自分がそうならないように、常に自分に負荷をかけていってください。1点でも上げる努力を続けてください。
 
 

 10月に入り、いよいよ今年度も10月3日(月)より10月14日(金)までセンター試験の出願期間になります。いよいよセンター試験本試験まで100日を切りました。ここで、これからしばらくセンター試験に関する内容に絞ってブログを綴ります。

1.センター試験の目標を定める

 センター試験は、テストで結果が求められますが、点数に良い悪いはありません。要は自分にとって必要な点数を取るのです。東大合格を目指す場合、センター試験は基本的にどうでもいいんです。なぜならば配点比率から言って、合否を決めるのは二次試験だからです。仮に900点(満点)とったとしても、二次試験で30%程度しかとれなければ(現実的にありうる)、合格しません。だからセンター試験は通過点、もしくは併願先か滑り止めの合格が目標になります。

 その一方で地方の国立大学はどうでしょう。これは配点配分が、おおよそ6:4になり、センター試験での得点が合否に大きく影響します。言い換えればセンター試験で目標点数に届かなければ、合格が難しくなります。場合によっては志望校変更を考えなければなりません。

 前者と後者を比べれば、おのずとセンター試験の重要度が決まったくるはずです。ですからまずはじめに自分の受験における重要度を最初に考える必要があります。そこから目標とする、自分の総合点(%)が決まるからです。

2.科目間の目標点数を調整する

 それでは、その目標とする総合点数をどう実現するか?これは科目間の得点をどう配分するかが重要になります。とりわけ極端な配点比率をとっている大学を除けば、一般的には主要三科目で得点を稼ぐことが大事です。主要三科目は、配点が理科や社会に比べ、2倍の200点となり、総合点の70%近くを占めるのです。

 それから理科や社会に比べ、知識に依存する度合いが少ない点も大事です。つまり基礎学力の身についた人にとって、センターの主要三科目で得点をとるのはそれほど難しいことではないのです。とりわけ満点を狙える分野(現代文、漢文、数学IA)などは積極的に満点を狙わなければなりません。

 受験者心理として、よく何かいい点数をとった科目にばかり、喜ぶ人がいます。もちろんいい点数は、気持ちが良いものですね。ところが1科目でも低い点を取ってしまったら、せっかく取った高得点科目は意味をなしません。そればかりか、悪い科目1科目が、その人の不合格に直結してしまうのです。これがセンター試験の怖いところでもあり、厳しい側面です。ですから受験する人は、目標得点を定め、失敗科目で試験全体をぶち壊さないように集中しなければならないのです。問われるのは、あくまでも全体としての得点率(配点傾斜を含む)なのです。

3.もう少し具体的に 

 地方の国立文系受験をする人のケースで少し具体的に見てみましょう。自分の目標大学によって得意・不得意科目に応じた得点プランを作ります。

例)国立大学文系:新潟大学(経済)受験 

  • センター試験 総計 70%以上が合格圏 総得点630以上 必要
  • 英語と数学が得意科目、国語と理科が不得意科目
  • 科目別目標内訳 主要科目:英語170 数学160(IA90 IIB70)国語 140(現国75 古文35 漢文30) 
  • 理科・社会科目:社会130(世界史60 政経70) 理科(化学60) 合計650

 私立併願:第一志望:青山学院大学(経済) 

  • 総計83%以上が合格可能圏
  • 目標内訳 英語85%以上、国語 75%以上(現国・古文)数学90%(IA)
  • 配点比率(英120国100選択100)以上を目指す

 これがセンター試験の配点プランということになります。自分の得意科目の構成で私大の合格基準をクリアし、さらに残りの科目で、国立大学のセンター試験の目標点を達成するのです。どの科目にも言えるのですが、80%以上の得点率が必要な人は、その科目のセクションの中で、満点箇所(例えば英語読解分野2セクション以上など)を増やしていく努力が求められます。

 センター試験は苦しいと思うときりがありません。センター試験の得点が知性を表すとはとても思えません(笑)。だからセンター試験はゲームと考えてください。ゲームで満点を取るのに苦しいとは思わないはずです。必要なのだかから必要な点数を取るのです。こんな客観テスト、まともに考えたらきりがありません。合格のために必要なゲームとでも割り切って乗り切るしかないのです。ゲームでパーフェクトスコアを出すのと本質的に変わりません。だから、苦しいとか、無理とかは考えないでください。それが心理的な壁になってしまします。

 一端、目標点数を取ったら?これほどお得なテストもないのです。ゲームはゲームでも、人生がかかっているのですから、情熱を傾ける価値があります。

 受験学習を続ける場合、自分の学力レベルの把握や学習効果の測定に、模擬試験(以下模試)を利用することは、不可欠です。模試は、いわば地図にあたります。目的にあった地図を選べば、より適切に自分の現在地と目的地との方向や距離を測ることができるのです。その時点での距離に当たるのが、偏差値になります。ですから、目的地までの距離に対して自己嫌悪に陥ることは、意味がありませんね(笑)。今日は、模試をより有効に活用するためのポイントをいくつか挙げてみましょう。

1.模試の選択
 予備校や出版社では数多くの模試を実施しています。自分はどの模試を受験したら良いか迷うと思います。その時の決め手は模試の母集団(受験者のレベル)が自分の学力や目標校に合っているかどうかです。模試によって偏差値50(全体の平均点)の意味が異なりますので、自分の志望校の合格可能ラインも模擬試験ごとに変わります。

 また、現在の自分の学力レベルでは厳しいと思っても、駿台の「東大実戦模試」など特定大学対象の模試は、その大学を志望している人は、ぜひ受験して下さい。こういった特定大学対象模試では、本番さながらの雰囲気や問題形式等に慣れておくのに最適だからです。

2.模試受験の心構え
 本番入試の練習であることを意識して試験中はまず問題をよく見て、各問題の難易度を見極め、時間配分を決めて解答しましょう。入試本番でもそうですが、全問を完答できれば最高なのですが、実際には完答が出来なくても合格点を獲得することは可能です。受験生の多くができる問題は落とすことなく正答を出し、さらに少しの上乗せが出来れば良いのです。そのためのトレーニングの場が模試受験なのです。

 入試本番ではかなり緊張しますが、そんな状況の中でも定められた試験時間内で効率良く、正確に解答していくことで合格への目標得点をクリアできます。模試受験の際には、こういった効率的な解答作成の手はずを身につけることを常に意識してみましょう。

 また、大学入試センター試験では個別音源機器を使った英語リスニングテストが実施されます。マーク式の模試では、センター本番に準拠した個別音源機器を利用できるものもありますので、利用すると良いでしょう。模試では従来のタイプが使用される場合も多いので、新型の機器については、秋以降に大学入試センターのホームページ等を確認して、事前のイメージトレーニングを行うようにしてください。ところで、記述型の模試では本来の力が発揮できるのに、択一式のマークセンス方式ではどうしても実力が出し切れないというタイプの人がいます。こういった方は、ぜひ多めにマーク式の模試で練習をしておきたいところです。

3.模試の復習
 模試を受けっ放しにしてしまうことは論外です。自分の弱点を補い、誤った思い込みをなくすためにも復習は不可欠だと言えます。次に類題が出た時には、必ず完答出来るようにきちんと復習しておきたいものです。模擬試験は、いわば予想問題なのですから、手がつかなかったり、誤ったりしたところは放置したり、逃げたりせずに、着実に修正していくことで実力が身に付いていくのです。

 模試の成績表が返ってきたとき、まず見てしまうのが偏差値や志望大学の判定だと思います。何度も言いますが、偏差値は、目標校までの距離を示します。それが一番気になるのは仕方のないことだと思いますが、一番重要なことは各教科、各分野別の成績(素点)を平均点と比較しながら見ることなのです。特に設問別平均点が高い問題は、全体が良く出来ている問題分野ですから、この部分で失点しているようでは、総合点では全体よりも良く出来ていたとしても、学力になんらかの欠陥や問題点がある筈なのです。この部分をしっかりと分析して、以後の学習計画に役立てましょう。できれば、数字と普段の学習を比較・分析してくれて、次の指針をしめしてくれるような人が身近にいると、心強いですね。友人と比較・検討するのもいいかもしれません。

4.しょせん模試
 偏差値が、目的地までの距離だとしたら、模試の結果、特に志望校判定の結果によって、一喜一憂することは決して良いことではありません。例えばセンター試験でも、初日の最初の教科(公民や地歴)の出来が思わしくないと後々の教科まで気持ちを引きずる人がいます。特に、難問が出題されると自分だけ出来なかったように思い込んでしまうケースも多々見受けられます。出来なかったときこそ、気持ちの切り替えて次の教科に立ち向かうことが大事なのです。

 特に、模試の場合は、高1・2や高3の1学期など本番までまだ時間がある場合でも、「合格可能性○○%」とか「○判定」などと出たりしますが、これはあくまでその時点での可能性に過ぎません。それ以降にいかに継続して効果的な学習が出来るかどうかで合否が分かれます。極端なことを言えば、高3の6月時点で合格可能性80%と判定されても、それ以降に気が緩んで学習を怠ってしまっては、決して良い結果は望めないのです。ですから、模試の結果が良ければ、「この調子でがんばろう!」と気を引き締めなおし、結果が悪ければ、「入試本番までに何とか挽回してやろう!」というように常に前向きな気持ちになることが大切だと思います。

 以上が模試の活用法ですが、高校の先生や先輩の意見なども聞いて、模試受験がより意味のある、本番入試にとって役に立つものになるようにチェックしてみましょう。